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多様性を認め合いさらに広がる飛騨地鶏!

2021年10月01日
みなさん、こんにちは。

飛騨エシカルの室です。

今回私がお邪魔したのは、飛騨神岡にある、

「飛騨流葉牧場 社会福祉法人 めひの野園」さん

たまたまインスタで飛騨地鶏の発信をされている方を見つけ

とても興味がわきアポを取ったところ快く引き受けて下さったので、取材させて頂くことになりました。





日本三大地鶏といえば、

比内地鶏、名古屋コーチン、薩摩地鶏の3つが有名。

正直、飛騨地鶏の存在をまだご存じじゃない方もいるのではないだろうか?

飛騨地鶏は、なんと、お父さん鶏が大型黒軍鶏で、お母さん鶏が名古屋コーチンなのだ。

それだけで、なにかとてつもないパワーを感じる。

そして、一般的にスーパーに並ぶブロイラーと呼ばれる鶏とは違い

飛騨市神岡の大自然で伸び伸びと育てられている。

そんな、希少な地鶏を育てる事業を運営しているのが、

多機能型事業所(就労支援継続支援B型・就労移行支援)のめひの野園さん。

※就労支援B型事業所とは?

障害のある方が一般企業への就職が不安、あるいは困難な場合に、雇用契約を結ばないで軽作業などの就労訓練を行うことが可能な福祉サービスのことをいいます。


福祉のプロである職員さん9名と、何らかの障がいがある利用者さんが協力して、

この飛騨流葉牧場を運営している。

ここが福祉事業所として活動に至ったのは、3年前。

でも飛騨地鶏はもっと前に誕生している。

飛騨地鶏は元々、飛騨市が県に依頼して「飛騨地鶏」という食肉鶏ブランドを立ち上げた所から始まる。

それが、2004年、古川町、神岡町、河合町、宮川村が合併した時の話。

しかし管理経費が嵩むこと、食肉処理場の確保そして市場開拓が進まないという色々な問題が重なり、

飛騨地鶏の生産に携わっていた2つの組合のうち1つは解散し、もう1つの組合が

「飛騨地鶏研究クラブ」という名前で継続してきた。

経営に困っていた中、富山で福祉事業の運営に経験豊富な「めひの野園」からお話があり、

飛騨地鶏研究クラブの方が思い描いていた施設の建設と福祉事業のコラボという形で

「飛騨流葉牧場」が2019年に生まれたのである。

※めひの野園HP資料より一部抜粋

色々な方々の想いで生まれたこの施設と飛騨地鶏は、

自然豊かな場所でとても大切に育てられている。

利用者さんは、男女で21名、飼育部門と加工部門に分かれている。

解体は職員の方が担当。

飼育、解体、加工すべてを一つの場所で一貫して行える場所は珍しく、

しかも福祉事業で運営しているのは飛騨ではここだけとのこと。



飛騨地鶏が生まれてからお肉になるまでは、約100日間。

一般的なブロイラー種は、30日~40日間でお肉になる。

約、2.5倍から3倍の日数を広い鶏舎の中で放し飼いで過ごすことになる。

100日間毎日餌を食べて動き回り、旨みもギュッと詰まっていて、

普通の鶏とは違いシャクシャクとした食感が特徴だ。

そんな飛騨地鶏達の生まれてからお肉になるまでを、ひとつひとつ、丁寧に責任者の堀さんが

説明してくださった。

飛騨地鶏の親は冒頭でも少し触れたが、

お父さんが大型黒軍鶏で見た目はとても力強い感じ。

お母さんは、名古屋コーチン。

雄が1、雌が10の割合で鶏舎に住んでいる、そこで平飼いしてあり好きな時に卵を産む。




鶏は卵を産むときに静かに巣箱の中で産むため、鶏舎の右側には巣箱が作られている。

とても自由な空間で、鶏たちは元気にと動き回っていた。

1日2回朝晩に生まれた卵を利用者さんが回収。

回収された卵は糞などを洗ったあと、ワインセラーで10日分貯める。



有精卵か無精卵かは見た目で判断できない為全て回収して丁寧に保管。

その後、孵卵器という人工的に卵を孵化させる装置に入れられる。

有精卵がごく一部なのでヒナになるのも全体の少しで、無精卵のほうが多い。

孵卵器は37.5度という一定の温度に保たれていてゆりかごのようにゆらゆら動く仕組みになっている。



人間は早産や遅れて出産などがあるが、鶏は必ず21日間で孵化されてひよこになる。




とても規則的で面白い。

黄色いひよこを想像したが、飛騨地鶏のひよこは真っ黒。

ただまれに白っぽいものも出ることがある。

色が違っても成長するにつれて黒くなってくそうだ。

なぜか聞いたところ、利用者さんの一人が名古屋の血が強いのかな~とおしゃってた。


そして、温室で2週間育てられて少し成長したら、鶏舎へ行く。


その後、解体されるまでその鶏舎で一生を過ごすのである。

生まれてから60日くらい経った鶏舎を見せて頂いた。

雄と雌が半々くらいでいて、コォッコォッコォッコーととても賑やか。



雄は茶色くて、雌は真っ黒になる。

雄と雌で大きさや硬さに多少違いがあるため、解体する時期はずらしている。

解体作業は職員のお仕事。

解体後は、利用者さんの手によってもも肉の骨取り、産毛を抜く作業、焼き鳥用に串に刺したり、袋詰めなどひとつひとつ丁寧に行われる。

加工室はとても静かで黙々と作業されている姿が。


「やりがいを感じるときはありますか?」

という質問に対して

「一般の主婦では絶対に体験できないことをすることができるんです。」

「スーパーの鶏を見た時に、おいいしいかそうじゃないかが分かるようになった!」

「鶏を見る目もこえた」というお声を頂いた。

どうやって見分けるのかを教えてもらいたかったが、あまりにも一生懸命作業されていたので、

その場を離れることにした。

肉の骨を綺麗に取り除く作業は、難易度が高い。


産毛をピンセットで丁寧に抜く作業はとても根気がいる。


焼き鳥用のものを作る作業は、1日に何十本も作る。


そんな感じで一連の流れを、責任者の堀さんからして頂いた。

堀さんは福祉のプロ。

近くで利用者さんにずっと寄り添ってきてこれからもそのスタンスは変わらない。

「障がい者さんと関わる中でのやりがいはありますか?」

一瞬黙って、ゆっくりと口を開く。

「引きこもりだった人や、病院から来てとても顔色の悪かった人たちが、顔色もよくなり、

自信をつけて人間らしくなっていくのを見た時ですね~」としみじみと答えられた。


取材中、利用者さんが働いている所を回る時もフランクにお話されていて、みんなから信頼されているのが垣間見えた。


そして、私が印象に残ったことは、こんな言葉。

「障がいあるからできないのではなく、彼らにしかできないこともたくさんある。

できないことをできるようにするのではなく、

できることをどんどん伸ばして長所を伸ばしていくことが大事。

飛騨地鶏も知ってほしいけれど、それ以上に障がいのある方が頑張っているということを知ってほしいですね~」

飛騨地鶏を食べる機会があったら、

福祉のプロである職員さんと、利用者さんが一生懸命丁寧に育てられたということを思い出して頂きたい。


最後に、責任者の堀さんよりメッセージを頂戴しました。

「私たちは、安心・安全・健康をもっとうに生産に励んでいます。地元で作っている飛騨地鶏をぜひ食べてください!」

地元で作られている貴重な飛騨地鶏、ぜひ、一度お試しくださいね!!

飛騨流葉牧場の皆様、今回はお忙しい中取材にご協力頂きありがとうございました~!

(取材日 R3年 9月 27日)


流葉牧場の隅っこにあるわらべ地蔵。鶏の命を頂くため、必ず行われていて、供養と五穀豊穣、その他鶏や利用者さん、流葉牧場に関わる全ての方々の無病息災を願う祭事が毎年5月頃行われている。

飛騨流葉牧場のブログ

社会福祉法人めひの野園ホームページ


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【今回の取材で学んだこと】

私たち人間はあらゆる生物を当たり前のように食べていて、昨今ではフードロスも問題になっています。

物に溢れていて、食べ残してもなんとも思わない現代人もいる。

大量に生産して廃棄するのではなく、

貴重な命を余すことなく頂くことが大事なのではないかと私は思います。

そして、多様性を認め合うことで新たなビジネスやサービスが広がる可能性もある。

障がいのある方も健常者も助け合える世の中になっていってほしいものです。

排除する世界ではなく、お互いが認め合える世界の向こう側に、

持続可能で豊かな暮らしが待っているのかもしれません。











































  

Posted by エムルーム妻 at 13:23Comments(0)社会福祉